1月のカレンダー

門主 大谷 光淳

年頭の辞
新しい年を迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。
まず、近年、日本をはじめ世界各地で台風や豪雨、地震などの自然災害や大規模な山火事などが頻繁に発生し、甚大な被害がもたらされています。犠牲となられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。皆さまが一日も早く、平穏な日常を取り戻されますことを心から願っております。
さて、昨年は第二次世界大戦の終戦から80年という節目の年でした。私は7月に、この戦争で筆舌に尽くしがたい惨禍がもたらされた沖縄・広島・長崎の追悼法要のご縁をいただき、戦争体験者の方々のお話を聞かせていただく尊い機会を得ました。そして、平成7年・1995年の「終戦50周年全戦没者総追悼法要」における、「宗祖の教えに背き、仏法の名において戦争に積極的に協力していった過去の事実を、仏祖の御前に慚愧せずにはおれません」との教団の戦争責任にかかる即如門主のお言葉を改めて心に刻み、これからも歩んでいく決意を新たにいたしました。
戦後の教団の歩みは、戦争に積極的に協力・加担した事実から目をそらさず、その反省を踏まえ、誰もが心豊かに生きられる平和な社会の実現を目指すことから始まりました。私たちは、その事実と真摯に向き合い、決して同じ過ちを繰り返してはなりません。現在も世界各地で戦争や紛争は続いており、多くの尊い命が脅かされています。そのような中にあって、宗祖親鸞聖人の「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」との願いを常に心に留めて、日々の歩みを進めてまいりましょう。
門主 大谷 光淳

(『大乗』令和8年1月号より転載)