令和5年 2023年 元日

釋一心のひとこと

新年あけまして おめでとうございます。

第二十三世住職 釋一心

大晦日に除夜の鐘を突き、午前零時に新年を迎え新しい一年がはじまることになります。昨年より一歳年寄りになりますから、間違いなく体力・気力・記憶力等の低下を感じながら、一年がスタートします。

果たして昨年できていたことが、今年もチャンと下手をこかずにできるのであろうかと…

よく最期は『ピンピンコロリがよろしね〜』と聞きます。調べてみましたら、「ピンピンコロリ」とは「病気に苦しむことなく、元気に長生きし、病まずにコロリと往生しようという意味の標語」(Wikipedia)で、一番人気なのだそうです。

その次に人気なのが、『ねんねんコロリ』なのだそうです。
「病気などで多少寝込んでもいいから、少しずつ死に向かっていく」。 この「多少」というところがポイントなのだそうです。長期の闘病や寝たきりではなく、期間にしてひと月未満の「ネンネンコロリ」がちょうどこれにあたると思われます。確かに人気としては「ピンコロ」の方が多いものの、「ネンコロ」を望む人も少なからずいるということだそうです。この答えを選んだ理由として最も多かったのは「死ぬ心つもりをしたい」「家族、縁者のためにお別れの時間を持ちたい」でした。

『ピンピンコロリ』は確かに、突然往生してしまうわけですから、家族に介護などで経済的、精神/肉体的負担でお世話や迷惑をかけることはありません。しかしながらやはり突然死です。

二日でも三日でも危篤なり危ない状況でしたら、親族縁者は病床に集まることができ、最後のお別れ的な時間が作れます。ところがピンコロですと、それができない!
『死ぬ前に、もう一度話したかった!会いたかった! 通帳とハンコのありかを聞いておくべきだった!』ご遺族、ご親族からはそんな言葉がでてくるのは必至です。私は「痛いのとか、苦しむのは嫌なので…ピンコロ派で、往生させていただきたいと願っております😆

ねんねんコロリをご希望の方に・・・『朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり』 いつ何時、無常の風が吹き、別れがくるかわからない不安定な世の中に生かされております。我々誰もが、ピンコロな日常をおくっていることをお忘れ無きよう。今のうちにピンコロの後の往き先を決め、ご家族の為に、通帳と印鑑の場所を😆

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。合掌 『淡々と波風立てず穏やかに』  

👆三田耕作門徒筆頭総代(後ろ斜め姿)

門徒筆頭総代 三田耕作

新年明けましておめでとうございます。

 新しい年の始まりです。良い事が沢山あればと

思います。皆さま、昨年は如何でしたか。コロナ禍も三年になり、ウイルスとの戦い方も、ワクチン接種が進んで少し変わってきた感じがします。また、昨年の大きな出来事の一つは安倍元首相の銃撃による逝去でしょうか。これを契機に旧統一教会の諸問題が噴出しています。伝統的宗教とカルト宗教との違いを考える事が大事と考えられますが、信教の自由とのバランスが難しい。これからは、学校現場で宗教の時間が必要と思います。私はいわゆる団塊の世代で、後期高齢者になり、仲間達も人生のラストコーナです。先日の新聞の記事です。「人は独りで死ぬのではなく、同じ時代を生きた友だちとひとかたまりになって、順々にサッサと消えてゆく」とありました。確かに、姿形は消えます。ただ、真宗では告別式とは言わないのは、ご浄土で、また会うからと信じるからです。それこそが信心!

この世のタイムリミットは確実に来る。どうしましようか?

本年は親鸞聖人御誕生八五〇年・立教開宗八〇〇年慶讃法要が三月二十九日より五月二十一日まで西本願寺で勤まります。たまには、お寺にお参りしましょう。「どんなに孤独で苦しく悲しくてもあなたをそのまま受けとめ決して見放さない」

本年も宜しくお願い申し上げます。合掌

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