寿限無さん判子 10月20日

釋一心のひとこと

10月11日付け神戸新聞に『寿限無さん』の108文字で判子をつくりました!との記事が掲載されていました。あまりにも匠の技が衝撃的でしたので、ご紹介いたします!

1.2㎝の寿限無 (神戸新聞より)

松江市のはんこ製造会社「永江印祥堂」がX(旧ツイッター)でユニークなはんこを宣伝し、ユーザーから「いいね」を集めている。1円玉より小さな印面に108字彫った「『寿限無』さん専用印鑑」が多くの反響を呼ぶなど、小さな文字にも対応できる同社の強みを巧みにアピールする。

 同社は1970年創業。オンライン販売の売り上げを伸ばすため、2年前からツイッターで職人の技術などを発信してきた。昨年10月に古典落語「寿限無」に登場する人物名を彫ったはんこを制作、投稿すると、大きな注目を集めた。

 直径約1・2センチの印面に「寿限無寿限無五劫のすり切れ…」と漢字、平仮名、片仮名がびっしり敷き詰められている。

購入いたしました40㎜の寿限無さん

職人6人のうち3人が2週間、寿限無の制作に従事。島根県産のヒノキを特殊加工した「神楽ひのき」を機械で彫るが、その際に印面が欠けたり、押印した時に文字がつぶれたりしないように線の太さや配置のバランスに細心の注意を払った。

40㎜でもかなり小さな文字です

この記事をよんで、匠の技を見たさに、実物を注文いたしました。1.2㎝のが欲しかったのですが、老眼で読めないのは困る😅と、40㎜で、少し大きめのを注文いたしました。

コレを買ってドナイしはるん? と聞かれましても…..たいへんおめでたい名前ですので、お寺のお宝として未来永劫…年末に発行いたします瓦版にてお披露目させていただきます❤️

https://youtu.be/Mfnjo6urmsA?si=TTT3RKuVoXlmXUrp 『寿限無』7代目立川談志師匠

(追伸)正信念仏偈の冒頭『帰命無量寿如来』〜から9行目に『五劫思惟之摂受』(ごこうしゆいししょうじゅ)とあります。

「仏説無量寿経」によりますと、阿弥陀如来が法蔵菩薩の時、もろもろの衆生を救わんと五劫の間ただひたすら思惟をこらし四十八願をたて、修行をされ阿弥陀仏となられました。
五劫とは時の長さで一劫が五つということです。
一劫とは「四十里立方(約160km)の大岩に天女が三年(百年という説もある)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間」のことで、五劫はさらにその5倍(一劫✖️5)ということになります。
そのような気の遠くなるような長い時間、思惟をこらし修行をされた結果、あらゆる衆生が仏として救われていく極楽浄土をおつくりになられたと云う事でごさいます。


落語の「寿限無寿限無、五劫のすり切れ」はここからきているのでございます。合掌 南無阿弥陀仏

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