剃髪 7月19日

釋一心のひとこと

お参り先で、読経を終えた私の頭をみて、『いつも綺麗に剃ってはるね〜?三日に一回くらい、剃ってもらってるの?』

『T-字の安全剃刀で、頭に髭剃りクリームを塗りまして、毎晩お風呂場で自分で剃り剃りしています。2日のばすと、剃りにくくなります。』

真宗男性僧侶は、得度式の前に剃髪しますが、女性僧侶は、肩に髪がかからない程度にそろえて(剃髪も可)、得度式にのぞみます。その後は、どちらも長髪(整髪)をゆるされています。たまにパンクな僧侶の方もおってです😆

もともと剃髪とは、釈尊当時からの慣習で,古代インドでは頭髪を剃ることは重罪の一つで最も恥とされていたが,釈尊はあえてその姿を出家の姿として選んだといわれる。この風習は仏教圏全体で行われており,仏教ばかりでなく,ヒンドゥー教,道教にもみられる。(コトバンク)

西洋では今も、剃髪、丸刈りは囚人を連想してしまうようで、あまり、良い印象はありません。女性にとっては、昔から『黒髪は、女性の命』と位置付けられており、剃髪は、女性の色気を断ち切る、俗世から、艶慾を断ち切り、仏道一筋に身を投じる覚悟を表してるいるともいわれています。

私一心は、30代後半から、頭頂部が薄くなり始め、40代初頭には、河童の皿のようになりかけておりましたので、一念発起して、剃髪し、見事に禿げ隠しに成功いたしました。いったん剃髪しますと、ご門徒さんのウケがあまりにも良く、『僧侶としての覚悟が伝わってくる!』とも言われまして、以来、剃髪をつづけております。その剃髪ですが、夏は涼しそうではありますが、紫外線を直接浴び、頭皮を直撃、半端ない苦しみです。冬は、冷気で、めちゃくちゃ寒いんです。良いことなんて、まったくないのです。見た目が坊主なだけでございます。南無阿弥陀佛 合掌

追伸、もし、世の中に、コレをつければ、100%発毛するという特効薬が発明されましたら、間違いなく、使用させていただきます😆