八月のカレンダー 8月9日

釋一心のひとこと

ご門徒さまから、『今月のカレンダーの偲恩ってな〜に?』と、尋ねられました。

お仏壇の前で手をあわせる意味合いは、ご先祖さまを偲び、そして阿弥陀様を拝むことになるのでしょう。お仏壇の前で毎日手をあわせているかと申しますと、なかなか日常が忙しすぎて…故人のお祥月、盆暮れ、ご命日、ご法事の時くらいしか、はたまたご自宅にお仏壇そのものがなくて、手を合わされない方もいらっしゃるでしょう。

この『偲恩』は仏語ではなく造語です。人は自分の都合のつく時だけ、ご先祖さまをご縁として阿弥陀様を拝みますが、阿弥陀さまは、我々が気がつこうが、気がつかまいが、いつでも何処でもどんな時でも、人間界で毎日『あ〜でもない、こ〜でもないと苦しみ悩み、迷っている我々』を供養し拝んでくださっておられます。その阿弥陀様のご恩をご先祖さまをご縁として、偲びましょうという意味あいであると味あわせていただいております。南無阿弥陀佛 合掌

追伸、このカレンダーを作られたお方、カレンダーの最後に、註釈として月々の言葉の意味合いを記しておいてほしかったです…😢難しい〜