ナマケモノ君と愚か者 8月24日

釋一心のひとこと

先日NHKの『ミステリアスプラネット』でアマゾンの熱帯雨林に生息している生き物を取りあけている番組(再放送)がありました。

人間界より生存競争の激しい野性の森で、四六時中だらだらゴロゴロしている生きものが「ナマケモノ」。その呼び名は、海外でも同じ意味で名付けられているのだとか。世界に認められた怠けっぷりとは、いったいどんなレベル?

色々と書物を調べてみました。👇

<引用/参考文献>
『ナマケモノ』M.フォグデン・ P.フォグデン(平凡社)
『ナマケモノの不思議な生きる術』本川達雄(講談社)

『サイエンス』うさぎだ りすえ


◎ほとんど動きまわらない
◎食事は野菜果物などを少しだけ(一日8g)
◎癒し系

体格は、人間のあかちゃんと同じくらい。一日20時間以上寝ているところも似ていますが、ナマケモノったら起きているときも、ほとんど動きません。たいてい枝にカギ爪を引っ掛けてぶら下がっているか、お団子のように丸まっているだけ。たまに動いても超低速。雨に濡れればボロ雑巾状態…。筋肉がふつうの動物の半分くらいしかないため、太い幹にはつかまっていられないようです。こんな哺乳類が、弱肉強食の森を生きてゆけるのでしょうか?

それにしてもナマケモノの体、なんだか緑色っぽいような…? それは気のせいではなく、あまりに動かないため体の表面でコケが育っていたのです。緑がかったナマケモノは、木の一部みたいですね。そこへ蛾や甲虫など小さな生きものたちがやってきて、「みつけた♪ 私の楽園」などと喜びあいながら(イメージです)わらわらと入居してきました! 1頭のミユビナマケモノの体の毛から、なんと978匹の甲虫がみつかったという記録もあるそうです。

野性のナマケモノを発見するのは「干し草のなかから針を探し出すようなもの」ともいわれています。なぜなら…ナマケモノは、森とほぼ一体化しているから!! 気配が全くないので、天敵もまさか動物がいるとは気づかず素通りしてしまうのですね。それに、ナマケモノの毛皮は高性能。木にぶら下がったままずぶ濡れになっても、外側のごわごわした毛が分かれて雨水を逃がし、内側のふわふわ密生した毛で保温してくれるようです。木と一体化して徹底的に動かないことで危険を回避し、エネルギーを温存して生き残る方針なのですね。じっさいナマケモノは、元気に動きまわる同じサイズのサルたちより、ずっと長生きしているみたいですよ。

ナマケモノの食事は、木の上で手近な葉っぱや果実、自分に生えているコケなどをでれ〜んとしたままもぐもぐ。すぐそばに食べ物があっても、口に入れるのを怠けて食べなかったりします。1日の食事量は、わずか8gほど! そもそも、ナマケモノは食べたものを自力で消化しないで、お腹に住んでいるバクテリアに消化してもらっているそうです。そのうえ、哺乳類なのに変温動物。体温が上がらないと消化するエネルギーもなくなり、お腹に食べ物が入っているのに飢え死に、という事態すらあるといいます。

可愛い〜

ところで人間界は、生きるためにはいつまでもだらだらゴロゴロしているわけにはいけないらしく、1日24時間で、睡眠は8時間。残り16時間は覚醒して何かしら活動しています。そのために1日三食も食べなければいけません。

ナマケモノ君は、1日24時間で、睡眠20時間。残り4時間は、ダラダラと。食事量は僅か8グラム。透けるような薄っぺらいりんご一切れ。かなり積極的な省エネ。

人間って、働き過ぎでは? ナマケモノ君と同じように1日1食にして、その1食分(4時間)だけ働いて、あとの20時間は、寝てるか、もっとダラダラしててもよいんじゃないかと。

超ゆるキャラのナマケモノ🦥君の生活態度に『自分は活動しすぎてきたのでは…もっとゆっくり生きないと! 今している事って、本当に必要なこと? 生まれた時から、早寝早起き1日3食、ほんまにこの習慣は正しいのかな? などと気づかされるのでした…』という話を娘にしましたら、『確かに人間は無駄に働きすぎ! でも私はず〜っと寝てるのは嫌だ! 退屈なんは嫌い!』って。 年齢が? 性格が?そう言わせているのか?

ポケモンGOにも登場しています!

私は寝ることが大好きな『おやすみなさい💤』派です。なんぼでも寝ていられます😪ナマケロです

追伸

人間は自身を『勤勉な生き物』と勝手に思っているのかもしれません。

ナマケモノ君からしたら、まず『失礼チャイまっか? 断りもなく勝手にナマケモノ!って云う名前つけて!』って。『人間こそ、無駄に動き回って、食いちらかして、地球🌏上で余計なことをさらしまくっている【愚かモノ】とちゃいまっか!』と思っていらっしゃるかもしれません😆  人間って今の生き方で良いのでしょうか… 合掌 南無阿弥陀仏

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