昨今のお葬儀 8月10日

釋一心のひとこと

ここ三年、新型コロナの影響で、社会のシステムが一変いたしました。お葬儀もそうです。コロナ前は、会館の大きなホールでの一般葬儀が当たり前でした。最近はもっぱら家族葬です。村なかでの放送もありませんし、ひっそりとご家族だけで、葬儀会館さんでのお勤めとなります。

その葬儀屋さんから聞いたお話ですが、最近は葬儀会館での家族葬以外に、ご自宅での家族葬が増加傾向にあるそうです。西信寺も昨年からご自宅でのお葬儀をいくつかお勤めいたしております。

ご自宅でのお通夜、お葬儀ですが、ご遺族、ご親族だけのお勤めになりますが、どうしても一目見て、お見送りしたい村人の方々にとりましては、お通夜、お葬儀が始まるまえに、ご遺族のお許しのもと、ご弔問に参ることが可能となり、ありがたい仏縁をいただくことになります。

ご出棺の時に故人とご縁のありました村なかの人々が霊柩車を取り巻いてお見送りするご様子は、昭和の時代には当たり前のように見られた温もりのある景色です。わたしは、故人は慣れ親しんだご自宅からのお葬儀を望まれているような気がいたします。みなさまは、どちらでのお葬儀をお望みでしょう? 合掌 南無阿弥陀仏