お参りさきで… 8月23日

釋一心のひとこと

先週のことです。毎月のお逮夜参りでとっても仲のよろしいご夫妻の家に。先日のお盆では息子さんの導師で正信偈さんをご家族でお勤めされたそうです。息子さんは、小さいころ日曜学校(飾磨区山﨑)でお東さんのお経を教わったらしく、お東流正信偈さんで、お西さんのお経のあげ方を知らないと。

我々夫婦どちらも80歳を超えて、いつ何時お迎えがくるかわからないので、お西さんのお経を録音させてくださいと。カセットテープのボタンをポチリこと押し、レコーディングが始まりました。音声が残るとなると、めちゃくちゃ緊張して、2回ほど声をヒックリかえしながらのお勤めになりました🥵 先祖代々本願寺派(お西さん)であずかってきております当家仏さまの相続を子や孫の代にしっかりと引き継ぎ、絶やしてはいけないとの思いからであります。

いつ何時お迎えがくるかもしれない、いつまでも人間界にとどまれないとの覚悟をされたご様子で、お葬儀の段取りを時系列でご質問されてきました。往生したらまずお寺に枕経の依頼の電話をして…通夜、葬儀の段取りを葬儀屋さんと詰めて…お布施はどのくらい〜等々…

息子の世代に苦労をかけてはいけないと、色々と質問されてこられました。『立つ鳥跡を濁さず』とは申しますが、こないな親御さんの気持ち、おそらく子や孫さんたちは知るよしもありません…南無阿弥陀佛 合掌